【大企業病】
よく経営者の年頭のあいさつなんかでも聞きますね。
当然従業員を叱咤激励するために使う言葉ですが、そもそも大企業病ってなんでしょうか。
・指示をそのままあまり考えずに実行する。
・決まった事柄やルールを厳守しすぎで状況に応じた従順さが無い。
なんてところだと思います。
しかし、組織ってそれを求めて組み立ててきてませんかね。
それがいいとか悪いいとかじゃなく、そう言っている社長自身もそれを求めて指示しているケースって多いと思います。
それを急に大企業病だと言い出すのは、自分の発想だけで進めるのは心もとない、ということに気づいた証拠だと思うのです。
もちろん、臨機応変に対応しろ、という意味もあるでしょうが、それだけであればその点をストレートに伝えてくるはずです。
「大企業病」と発言する裏には、それ以外に「もっとアイデアをくれ!」という叫びがあるように思うのです。
しかしですね、こういっては何ですが、たいていの場合そう言っている社長自身が大企業病的な仕事ぶりになっていることも多いのじゃないかという気もします。
どこか事なかれ主義に陥っていたり、これまで通りのやり方を踏襲していたり。
そういう姿勢って、下の人にもうつると思います。
言葉で言って聞かせることって、案外きちんと伝わらずに格好だけに終わることって多いと思います。
逆に言外の意思みたいなものの方が伝わってしまって、内心「あぁ、そういうスタンスでいいんだ。」と意識下にしみこんでしまうものではないかなと思います。
なので、経営者の方々は叱咤激励もいいですが、まずは自分自身を反省して、なぜ大企業病になってしまったのか、なぜ大企業病はダメだと思うのかという根っこの部分ををしっかり従業員に伝える必要があると思います。
そうまでして初めて、聴いている方は腹落ちするものなのです。
ではまた。