【正論の怖さ】
特に会社では、なんですけど、正論を言って相手を黙らせる人っていません?
その言い方も押さえつけるような言い方で。
軟か楽言ってくれればまだいいんですが、「これが正論だ!なんか文句あるか?」ってな感じの勢いで言ってくるんです。
相手はその勢いでも圧倒されますが、言い返したくても正論なもんで言い返せず、
「まぁ、確かに。。。」
みたいに歯切れ悪くても引き下がらざるを得ないんですよね。
これの一例がコンプライアンスですよ。
「それってコンプラ違反でしょ?」
って言われてしまうと弱いですよね。
パワハラじゃない?セクハラじゃない?
なんてのも似たようなものですが、もうこれ言われると、下手に反論しようものなら日本社会を相手取るようなもんです。
相手が悪すぎるので引き下がるということになります。
相手が悪いと言うのは、相手が強すぎたり、理不尽な人間だったりするものですが、正論ぶちかましてくる人間も同じだと思いますよ。
ちなみに正論ていうのは、現時点で誰もが反論しにくい「理想形」や「あるべき姿」ってやつです。
たとえば、
・人に嘘ついちゃダメですよね?
・迷惑かけたらいけないでしょ。
・だまってやったらコンプラ違反になっちゃいますよね?
ってな感じです。
いや、おっしゃる通りです。
それは否定できませんよ。
だから正論なんです。
もう少し視野を広げると、
・人権を否定するのですか?
・人間は生まれながらにして平等であるべきです。
・皆が自由に意見を述べるのが本来正しいですよね?
なんかです。
これまた反論しずらいです。
会社のみならず国会なんかでも弁論技術的に用いられますよね。
でも、私が思うにこれってその時の討論では勝てるんですが、ちょっと卑怯な感じがします。
正論を言った瞬間になんかその人は社会的多数派の代弁者みたいな格好になりますし、そういう立ち位置に立とうとして発言していると思うのです。
で、言われた側は引き下がる。
・ポリティカルコレクトネス
・○○ハラスメント
・SDGs
以上のような価値観や見方が跋扈(ばっこ)しているので、これに反するような意見を言うと総攻撃を食らうのです。
その時の攻撃側の様子ときたら、錦の御旗を掲げてるかのような鼻息の荒さです。
昨今のネットニュースへのコメント欄も同じです。
正論だなぁと思う反面、「偉そうに」と思ってしまうことも多いです。
こうした正論にどんどんと反論しずらくなっている世の中です。
アウトローみたいな人が姿を消しているように思います。
結局みんな同じ、という価値観が今は当たり前になりすぎていて、正論に反旗を翻すような風潮が全く無くなってしまったのでしょう。
だから、国のコロナ対策も関係者間でのなぁなぁな落としどころしか見つけ出せないんじゃないかなと思います。
和牛券、商品券、布マスク、、、
検討している誰からも反論が出ないものに落ち着いていくわけですね。
政府だけでなく、企業も社会もそうだと思います。
日本はそういう社会になってしまっているんです。
これを変えられるのは、今の20代以下だと思います。
ではまた。