五十おやじの今日のひとネタ

とるに足りない50のオヤジによる、取りとめもない話。

【ニュース】

f:id:tomosann:20200724212400p:plain

私、あんまりマスコミを意図的にたたくのは好きじゃありませんが、近ごろのコロナ関連ニュースや安倍政権批判への偏向報道には嫌気がさします。

 

特にコロナです。

 

毎日毎日「今日の都内の新規感染者○○人!」。

増えるのを喜んで報道しているように見えます。

減ったとしても、「4日連続100人以上!」とか、何か人の不安感をあおるような掻き立て方をしています。

 

そりゃね、世界的に見てまだまだ死者が絶えない国もありますから、深刻な部分あるのは分かりますが、日本の今の状況からそんなにあおりまくる必要ありますかね?

 

言われなくても結構みんなマスクしてるし、手も洗ってるし、店はみんな入口に除菌スプレー置いてるしで気を使ってます。

緊急事態宣言が好きなんですかね?

 

でもね、考えました。

マスコミも結局サラリーマンなんだ、と。

だから視聴率や新聞雑誌の購読数を増やさないといけない。

そんな時に、うれしいニュースとネガティブなニュースとどちらを報道する方が数字を稼げるか?

 

そうです。ネガティブなニュースです。

理由は二つです。

一つ目。

人は喜びより悲しみや焦りの方を重要視するからです。

いわゆるプロスペクト理論と呼ばれるようなものに似ていると思います。

プロスペクト理論は投資の世界でよく引き合いに出されますが、同じかなと。

だから、人は失うものに対して強く興味を持つのだと思います。

 

二つ目。

喜びは一過的だが、ネガティブなニュースは継続する。

喜びのある、ハッピーなニュースはそこでストーリーが完結します。

ああ、良かったね。で人はひと段落してしまいます。

 

ところが、事件や事故のようなネガティブニュースはエンディングを迎えられず、課題という形で人の心に残ってしまいます。

例えば汚職事件のようなものは、その後その政治家はどうなったのか、裁かれるのか、のうのうと政治家を続けているのか、それとも議員辞職して済まされるのか。また、その当事者の顛末のみならず、その与党はどういうスタンスをとるのか、解散するのか、そもそも政治家とはどうあるべきか?

などなど、どこまで行っても終わりがありません。

それはこの場合「怒り」というものを引き出しているからです。

怒りはこの場合ぶつけようがありません。まさかその政治家に直接文句を言いに行くわけにもいきませんし、仮にその所属している党の事務所に掛け合ったところで大して相手にされないでしょう。きっとむしろ不満が増長するだけかと思います。

怒りはぶつける相手が不明になると、いつまでもくすぶってます。

くすぶっているということは、言い換えれば興味が継続しているということです。

だから、翌日の新聞でも同じネタを書くわけです。そして少し「庶民の怒り」の代弁をしたり、はたまたもっとひどい怒りのネタを暴くわけです。そうすると、怒りの興味は尽きませんね。

不安も同じです。

新型コロナが蔓延している、症状がひどい、回復してからも後遺症がひどい、、、などなど、とにかく不安にさせるニュースを好んで書き立てます。

不安も怒りと同じように、完全に火消ししない限り、いつまでもくすぶって興味が継続されるからです。

 

だからニュースは常に怒りや不安の元となる内容を提供するようにしがちなのです。

いわば報道の延命処置です。

 

もし「新型コロナは日本においてはさほど心配なく、いままでどおりマスクの着用をある程度行い、手洗い消毒を心がければ大きな問題はありません。」と報道したら、新型コロナのネタはジ・エンドです。

こんなおいしいネタめったに無いのにもったいないわけです。

芸能人の麻薬ネタや不倫ネタはそれに比べると興味を持たれる範囲も時間的継続期間も小さいのです。

 

だから、ネガティブニュースは大事に大事に延命させるのです。

 

こんな姿勢で流れる報道を毎日毎日見ていたら、おかしくなると思いませんか?

よく言われる陰謀論とかじゃないですよ、マスコミの報道の方向性は。

単にサラリーマンなだけですよ。

 

なのでそれは一概に責められないと思います。

我々だって職業は違いますが、同じようなことしてると思います。

エンドユーザーの幸せや満足だけを願ってサラリーマンやってる人がいたら、多分クビになってます。

 

ほとんどたいていの人は、穏便に過ごせることを優先してサラリーマンやってると思います。

だとすれば、行動原理はまず上司の言うことをきく、です。

そしてその上司もさらに上の上司の言うことをきく、です。

一番上の経営者は株主を裏切らないようにする、です。

政治家なら選挙です。

報道機関なら、視聴者数と発行部数です。

 

株主、選挙、視聴者数と発行部数。

これらは群集心理です。

群集心理は先ほどのプロスペクト理論にものの見事にハマります。

 

なので、ニュースを見て、「マスゴミ!」とか文句言うんだったら、スルーすることです。

少なくとも見過ぎないことです。

見てもすぐ頭の中で分類して、「これは引き延ばし作戦系のネガティブネタ」というジャンルの箱を頭の中に作っておいて、ごみ箱のようにしておくのです。

 

彼らを責めても何もなりません。

あなたと同じサラリーマンなのですから、会社の意思に沿って行動しているだけです。

心の中で無視しましょう。

 

この記事をここまで読んだあなたなら、できるはずです。

というかとっくに分かっていると思います。

 

それでは、また。