五十おやじの今日のひとネタ

とるに足りない50のオヤジによる、取りとめもない話。

【速読なんかやめちまえ!】

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表題では威勢のいいこと言ってますが、実は速読できるようになりたくて、色んな速読の本を読み漁りました。

 

でもいまだに速読できてません。

 

しかしです、そんな努力をしながら、一方で速読への疑問もあるんです。

 

要は、急いで読み過ぎて味わえないんじゃないかという素朴な疑問です。

速読って、人間の移動で言えば、普通の歩いて移動するのに対して自動車や電車、飛行機を使うようなものだと思うんです。

 

結果的に目的地に到着するという意味では歩くのに比べれば言うまでもなく早いです。

 

ですが、道端の草花や春のそよ風に気づくことはできませんね。

途中道すがら出会った人との会話や、ふと気になった店やスポットでの探索などできようはずもないです。仮に車から降りてということであれば、その瞬間は歩いているのと変わりません。

 

でも現代は時間を急ぎますからね。

みんな早いことが善ということになってます。

 

仕事なんかもライバル会社より少しでも早く商品化したり、顧客へ提案しなければ売り上げが減ってしまいます。

 

なので、この世の中スピードが重要ということになってます。

 

が、何か大切なものを忘れているような気がするのです。

読書でもそうですが、「味わう」ということです。

 

「味わう」とは、受けた感覚から想像を膨らませるということだと思うのです。

これは急いでいたら充実させることができないと思います。

 

ある本を読んむとき、速読すれば短時間で読んだことにはなります。

ですがせいぜい要約ができるという程度だと思います。

1ページ1ページじっくり読んでいたら、読みたい本を人生の中で読み切ることはできないかもしれません。

でも、じっくり味わうことができるのです。

1冊に対する感動の量も質も格段に違うと思うのです。

 

その感動の積み重ねが人間や人生の厚みを作っていくのじゃないかと思います。

 

速読は素晴らしい技術だと思います。

が、一方で「味わう」という感動を犠牲にしていることを忘れてはならないと思います。

 

言ってみれば、その程度の本であれば速読は「あり」だと思います。

 

結局は速読も使いようということでしょうか。

表題と異なってすみません。。

 

ではまた。