【読書】
小さいころから、
「本を読め!」
ってよく言われましたよね。
しかしね、読みませんでしたね。なかなか。
だって、億劫ですから。
テレビはスイッチつけるだけで動画で伝えてくれますから、脳みそ的にも安楽でした。
なのに、わざわざ本を読めと。
しかも内容もつまらない。
文学作品。
どうも味わいながら読むらしいです。こういうのは。
そう言われても、当時で言えば、テレビであしたのジョーとか、北斗の拳とか見ていたいです。
でもね、今だから言えるんですが、本はいいですね。
形あるものは有限イメージですが、想像の世界は果てしないんだなと。
例えば、「広い海」。
アニメで画面に出せますが、その画面に映っている範囲までしかイメージされません。
でも、頭で想像すると視界のすべてを海で占有可能なんです。
アニメでは、「広さ」よりも「海」の方に重点が置かれる感じです。
でも、想像の世界では海よりも「広い」方に重点を置くことが可能なんです。想像の中ですが、広さを肌で感じようとするんです。風を感じたり、沈む夕日に向かって飛んでみたり。
ゆえにアニメはどこか他人事になってしまうのですが、本の場合は、当事者のように今そこに存在できる感じがするんです。
これって読んでみないとわからないし、いきなり初めからそんなに面白く感じるかと言ったら、そうではないと思います。
私の場合は、小学5年のころから江戸川乱歩の少年探偵団シリーズにハマりました。
あとはシャーロックホームズでしょうか。
文学作品は全く読みませんでした。だって面白くないんですもん。まぁ、私の感性がそのレベルに達していなかったのですね。
でもそれでいいんだと思います。
結局面白いと思えないものは本当の意味で読めません。
だから無理やりに「本を読め!」と言って本を渡しても無駄でしょう。
たまたまそれがいい出会いになることもあるでしょうが、かなり稀かと。
本を読むにはその前に目的が必要なのだと思います。
その子は何に熱中しているでしょうか?
何に興味を持っているでしょうか?
どんなことが好きでしょうか?
そこから手繰っていって、本にたどり着けばよいの
と言って、いきなり初めから、
「ゲームが好きならゲーム関連の本を!」
では、難しいでしょう。
おそらく、ゲーム好きならYouTubeなんかで調べるでしょうね。
あとはWEBサイトですよね。
でもそういう無料の情報源は有象無象ですし、たいていの場合一定のレベルまでしか情報提供していないと思います。
そういった一定の情報では満足できない、あるいはちゃんと信頼できる情報源から取得したい、という場面をじっくり待つしかないのではないかと思います。
あるいは、三国志のゲームにハマっていれば、単純に三国志の読書を勧めてみるでもいいですよね。
ただ、本という媒体に対して身近に感じているかどうかも重要もしれませんね。
親が全く本を読まない環境としょっちゅう読んでいる環境とではやはり違うでしょうね。
ということで、本は「読め!」ではなく、「読みたければ読めば?」という空気感を醸成しておくことが、せいぜい親のできることなのかなぁと思います。